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第4回作品集

第4回作品集

伝説がたり/野間みつね

 

 

 

Auther : 野間みつね
Circle : 千美生の里
Twitter : @Mitsune_Noma
紹介文 :  『レジェンダリィ・クレイン』シリーズの登場人物達の「休戦中デート旅行の様子」を切り取りました。
 ささやかなる伝説の語り手自身が、世の人々から“レジェンダリィ・クレイン”と呼ばれる伝説の存在であり……その傍らを歩く娘も半ば伝説と化しつつある存在であり。

 ……蛇足ながら、このふたり、ふたりだけで居る時には頗る好い仲なのですが、片やイリーガルな活動も辞さない超能力者を養成し続ける謎多き組織の総統で、片やその組織に多大なる迷惑を掛けられ続けている伝説の超能力者ですので、これは束の間のデート風景です(笑)。

 

 

 

糸桜/風城国子智

 

 

 川沿いに並んで揺れる、柳に似た、しかし枝の色は確かに緑ではない樹木の写真に、思考が止まる。
「『枝垂れ桜』だな」
 固まってしまったセツナの手から写真を抜き取った叔父の笑いに、セツナはもう一度、叔父の手に渡った桜色をまじまじと見つめた。
「村の古老は『糸桜』と呼んでいたな」
 春になると、叔父は桜を撮りにあちこちに出かける。それが、セツナを引き取ってくれた叔父の、趣味の一つ。
「また、撮りに行くか」
 粉雪が舞う硝子窓の向こうに視線を移し、叔父が頷く。
「付いて来るか?」
「ん」
 色の所為か、桜はあまり好きではない。でも、叔父と、一緒なら。まだ叔父の手の中にある、風に揺れる細い枝の写真を見上げ、セツナは小さく頷いた。

 

 

Auther : 風城国子智
Circle : WindingWind
Twitter : @sxisato
紹介文 : 現代を舞台にした友情物語「桜花火」番外編です。

 

 

 

さくらと私/たつみ暁

 

 

 

Auther : たつみ暁
Circle : 七月の樹懶
Twitter : @tatsumisn
紹介文 : 我が家は鳥と金魚くらいしか飼った事が無いのですが、犬や猫になると、もはや家族の一員というか、本人(人?)達が自分が犬猫である事を忘れて人間みたいな振る舞いをしてくる、という話を聞いた事があります。
一度はそういのを間近に見る経験をしてみたかったなあ、という気持ちを、300字に込めました。

 

 

 

桜色の季節/たつみ暁

 

 

 

Auther : たつみ暁
Circle : 七月の樹懶
Twitter : @tatsumisn
紹介文 : 当サークルメインの、長編恋愛ファンタジー『アルテアの魔女』超番外編です。
今回は、4巻の後日談頃に時間軸を置いて書いています。
ここではらぶらぶな二人ですが、本編はここに至るまでに波乱万丈があったので、ご興味をお持ちくださったら、本編もよろしくお願いいたします! ……とダイマをしてしまいます。