雪の鎮魂歌/つんた

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降りしきる雪の如く、我が悼みは…

ー何かございましたか
ーあの子が言ったんだ、この降りしきる雪のように魂が失われていくと…夏だったけれどね、下を見ないでください、と。一瞬で消え去った人々がいるから、と。

原野に音もなく雪は振り続ける…
ふる雪はあはにな降りそ、…の…の岡の寒からまくに

ー今、なんて
ー古い歌、私はあの子を悼む。今まであった全ての戦に倒れた人の、一個人として、あの子は私に言ったよ、
「何故、僕たちは生まれてきたのか」と。
あの時の彼らもそう言いたかったのかも知れないね
ー神への問いかけですか
ーいや、全人類への問いかけだと思う。この雪のように問いかけては消えていくんだよ…人が愚かである証拠にね…

 

 

Auther : つんた
Circle : みずひきはえいとのっと
Twitter : @tsuntan2

 

 

 


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コメント

  1. いぐあな より:

    淡雪のように命が消えた夏のことでしょうか。
    いつの時代でも、それは解決出来ない人類の罪なのかもしれません。

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