Auther : 永坂暖日 Circle : 夢想叙事 Twitter : @nagasaka_danpi 紹介文 : 異世界お墓参りファンタジー『嘘つき王女と隻腕の傭兵』の番外編です。二人が旅する理由が気になった方は、ぜひ本編をご覧ください。本編はサイトでも公開しています。 |
Auther : 永坂暖日 Circle : 夢想叙事 Twitter : @nagasaka_danpi 紹介文 : 異世界お墓参りファンタジー『嘘つき王女と隻腕の傭兵』の番外編です。二人が旅する理由が気になった方は、ぜひ本編をご覧ください。本編はサイトでも公開しています。 |
Auther : ドーナツ Circle : ドーナツの穴 Twitter : @donut_no_ana 紹介文 : 全国的な菓子なのかもしれませんが、作者の思い出の中では東京の風物です。 |
Auther : ドーナツ Circle : ドーナツの穴 Twitter : @donut_no_ana 紹介文 : 舞台は近未来。過去の記憶にとらわれたために破滅する男の話です。 |
Auther : 森村直也 Circle : HPJ製作工房 Twitter : @hpjhal 紹介文 : 遅刻で参加させて頂きます。 実家には昔から何故か中華菓子が良く落ちていました。 |
Auther : 森村直也 Circle : HPJ製作工房 Twitter : @hpjhal 紹介文 : 遅刻で参加させて頂きます。 この作品は写真ありきで本文を考えました。 金平糖の川、貴方は飛び込みますか? 眺めますか? |
Auther : ○まる Circle : キノコ本舗。 Twitter : @maru_maruma_ru 紹介文 : 頑張りたいけど誘惑に負けそうなご主人様と心を鬼にして応援する妖精さんの、お菓子を巡るお話。 |
Auther : 天野はるか Circle : HAPPY TUNE Twitter : @haruka_sousaku 紹介文 : 可愛らしくて美味しそうなケーキをお洒落で可愛い女の子に例えて書き綴りました。 まるごとバナナでも誰かのお気に入りになれれば幸せです。 |
「これ、あんたにやるよ」 祖母が残した銘仙。 「あたしの母が織ってくれた」 そういつも話していた祖母。曽祖父は機屋をしていた。曾祖母は銘仙を織っていた。 もうその機屋はない。祖母が嫁いで間もなく廃業した。その機屋の最後の銘仙。 それを着て、その街を歩く。住宅街に古い焼きまんじゅう屋があった。祖母が懐かしがった上州のおやつ。 彼女はその店をそっと見ていた。店主は赤い古いうちわを忙しなく動かして炭火でまんじゅうを焼いている。 年老いた店主は祖母よりもいくらか若いのかもしれない。 その店主が顔をあげた。ぎょっとした顔をした。 「ゆうさんかと思ったよ、ゆうさんの銘仙だね、それは」 店主はそう言って笑っていた。 |
Auther : つんた Circle : みずひきはえいとのっと Twitter : @ tsuntan2 紹介文 : 銘仙は伊勢崎市の特産品でした。今では織元は一件しかないそうです。焼きまんじゅうは群馬のおやつで、餡なしのすまんじゅうを炭火で焼き、味噌タレをかけたもので、群馬の女性たちはなるべく料理かんたんにして糸繰りや織物に従事したものでした。もう今はない機屋は近所にもあったそうで、そこの亡くなったおばあさんを思い出して書いたものです。別のパターンもありますので、そちらもよろしく。 |
伊勢崎銘仙を着て、その店の前に麻衣はいた。年老いた店主は「あれ、荻野のゆうさんかと思ったよ」と言った。 「それ、祖母の名前です」 「ゆうさんの孫かー、よく似てんなー」 店主は焼まんじゅうを焼きながら笑った。 「ゆうさんもよくじいさんに連れられてここに来てたなー、そんときゃ俺もちびだったけどよ」 「この店、長いんですか」 「俺で五代目」 「祖母は店は田んぼの中にあったと」 「そりゃ、随分昔の話だね」 「そういえば」 古びた店は住宅地の真ん中にあった。 「その銘仙、ゆうさんの形見かい」 「そうなりますね、おじさん、焼きまんじゅう、くださいな」 「あいよ」 香ばしい香り。代々受け継いだという味噌ダレ。素朴な上州のおやつ。 |
Auther : つんた Circle : みずひきはえいとのっと Twitter : @tsuntan2 紹介文 : 銘仙は伊勢崎市の特産品でした。今では織元は一件しかないそうです。焼きまんじゅうは群馬のおやつで、餡なしのすまんじゅうを炭火で焼き、味噌タレをかけたもので、群馬の女性たちはなるべく料理かんたんにして糸繰りや織物に従事したものでした。もう今はない機屋は近所にもあったそうで、そこの亡くなったおばあさんを思い出して書いたものです。別のパターンもありますので、そちらもよろしく。 |
私が知ってる大人は、酒乱の父親と自分の意見を持たない母親、心配はしてみせるけど面倒事は勘弁という顔をする担任教師と、声の大きさに無自覚な噂好きの近所のおばさん。それくらい。 だから背筋のぴんと伸びた、スーツを着こなすおじいちゃんを見た時には驚いた。それが私と血が繋がっているという。ちょっと信じられない。 「好きなものを頼むといい」 ジャズの流れる静かな喫茶店で、私はおじいちゃんと向かい合ってケーキを食べた。甘ったるくないモンブラン。サクッとする何かが真ん中に入ってる。 「私達と一緒に暮らすかい?」 それがメレンゲだと気づいた時、おじいちゃんの頼んだコーヒーが減ってないことにも、初めて気がついた。 |
Auther : 東見日和 Circle : complex garden. Twitter : @Harumi_Niwa |